
売買コストだけに絞って違いを整理
はじめに
暗号資産の口座を選ぶとき、まず見られやすいのが手数料です。
ただし、ここで注意したいのは、暗号資産の売買には「販売所」と「取引所」という2つの買い方があり、この2つは見た目の手数料の意味がかなり違うことです。
販売所は、運営会社が提示する価格でそのまま買ったり売ったりする方式です。操作が簡単なので初心者向きですが、表面上は「手数料無料」と書かれていても、買値と売値の差によって実質的なコストが発生しやすいです。GMOコインは販売所手数料を無料と案内しつつ、取引時にはスプレッドが発生すると案内しています。bitbankも販売所について「手数料無料」と案内しています。Coincheckは販売所に相当する価格に0.1〜5.0%相当の費用が含まれる可能性があると公式に案内しています。
一方、取引所は、利用者どうしの注文を板でぶつける方式です。少し慣れは必要ですが、販売所よりコストを抑えやすいのが基本です。GMOコイン、Coincheck、bitbankはいずれも取引所形式の売買に対応していますが、手数料の付き方は会社ごとに違います。
この記事では、GMOコイン、Coincheck、bitbankの3社について、販売所と取引所の売買コストだけを比較します。入金手数料、出金手数料、送金手数料は入れず、純粋に「買う・売るときにどこがどう違うか」に絞って整理します。
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まず結論
最初に結論をまとめると、販売所を使うなら3社とも実質コストはスプレッドが中心で、特にCoincheckは公式に0.1〜5.0%相当の費用が価格に含まれる可能性を明示しています。
一方で、取引所を使うならGMOコインとbitbankがかなり強く、Coincheckも主要銘柄では悪くありません。
特に取引所手数料だけで見れば、GMOコインはMakerがマイナスになる銘柄があり、bitbankも多くの日本円ペアでMakerがマイナスです。Coincheckは主要銘柄の多くが0.000%で、かなり低めです。つまり、販売所ではなく取引所を使うことが、3社共通で手数料を抑える基本です。
販売所と取引所の違い
販売所とは
販売所は、運営会社が提示する価格で、そのまま買う仕組みです。
画面がわかりやすく、数量を入れてすぐ買えるので、初心者にとって入りやすい方式です。
ただし、販売所で気をつけたいのは、表面上の「売買手数料無料」という表示だけでは判断できないことです。実際には、買うときの価格と売るときの価格に差があり、この差が実質的なコストになります。GMOコインは販売所取引手数料は無料としつつ、取引時にはスプレッドが発生すると案内しています。bitbankも販売所は手数料無料と案内しています。Coincheckは、販売所価格に0.1〜5.0%相当の費用が含まれる可能性があると明記しています。
取引所とは
取引所は、利用者どうしの注文が板に並び、その注文同士が成立する仕組みです。
販売所より少し操作の理解が必要ですが、一般的にはこちらのほうがコストを抑えやすいです。
取引所では、注文の出し方によって「Maker」と「Taker」に分かれます。
板に並ぶ注文を出して後から約定するとMaker、すでに並んでいる注文にぶつけてすぐ約定するとTakerです。会社によってはMakerの手数料がマイナスになっており、板に流動性を出す注文に対して有利な条件が用意されています。
3社の販売所手数料比較
まずは販売所から見ます。
販売所の比較表
| 取引所 | 販売所の見た目の手数料 | 実質コストの考え方 |
|---|---|---|
| GMOコイン | 無料 | 取引時にスプレッドが発生 |
| Coincheck | 明示的な固定率ではなく価格に費用を含む | 0.1〜5.0%相当の費用が含まれる可能性あり |
| bitbank | 無料 | 実質的には価格差を確認する必要あり |
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販売所で見るとどう違うか
GMOコインは販売所手数料を無料としています。
ただし、無料だから完全にコストがないわけではなく、実際の売買ではスプレッドが発生します。そのため、短期間で何度も売買するなら、見た目以上に不利になりやすいです。
Coincheckは、この3社の中でも販売所コストの説明が比較的はっきりしています。
公式では、販売所に相当する価格に0.1〜5.0%相当の費用が含まれる可能性があると案内されています。市場環境によっては、この範囲を超える価格差が出る可能性もあると説明されています。つまり、販売所だけで考えるなら、Coincheckはコストの幅がかなり大きくなりうるという見方が必要です。
bitbankも販売所は手数料無料と案内しています。
ただし、販売所は基本的に会社提示価格で取引する形なので、やはり価格差を見ないと本当のコストはわかりません。bitbankは板取引の強さが目立つ会社なので、販売所の安さを期待して選ぶというより、取引所利用を前提に見るほうが実態に合っています。
3社の取引所手数料比較
次に、取引所の手数料を見ます。
ここは数字で比較しやすい部分です。
取引所の比較表
| 取引所 | 取引所手数料の主な内容 |
|---|---|
| GMOコイン | 対象銘柄は Maker -0.01% / Taker 0.05%、それ以外の銘柄は Maker -0.03% / Taker 0.09% |
| Coincheck | BTC、ETH、LSK、XRP、XEM、BCH、MONA、CHZ、IMXなどは 0.000%、ETC・IOSTは 0.050% |
| bitbank | BTC/JPY は Maker 0.00% / Taker 0.10%、そのほか多くの日本円ペアは Maker -0.02% / Taker 0.12% |
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取引所の手数料をどう読むか
GMOコインは、取引所の現物取引にかなり強みがあります。
Makerがマイナスということは、板に並ぶ注文を出して約定した場合、支払うのではなく、手数料面で有利な扱いになるということです。Takerも0.05%または0.09%なので、国内ではかなり低い部類です。短期売買だけでなく、現物を少しずつ集める人にも使いやすい条件です。
Coincheckは、販売所の印象が強いですが、取引所だけを見ると悪くありません。
主要銘柄の多くが0.000%で、ETCとIOSTは0.050%です。つまり、Coincheckを使う場合でも、販売所ではなく取引所を使えるなら、売買コストはかなり抑えやすいです。Coincheckが高いと言われやすいのは、主に販売所利用が多いからであって、取引所だけ見れば評価は変わります。
bitbankは、板取引を重視する人にかなり向いています。
BTC/JPYは2026年2月2日からMaker 0.00%、Taker 0.10%に改定されました。さらに、そのほか多くの日本円ペアではMaker -0.02%、Taker 0.12%です。つまり、アルトの板取引まで含めるとbitbankはかなり強いです。特に指値を使って丁寧に約定させる人と相性がよいです。
どこが一番安いのか
販売所で比べた場合
販売所で比べるなら、3社とも「見た目の手数料」だけでは決められません。
GMOコインとbitbankは販売所手数料を無料と案内していますが、実際にはスプレッドの確認が必要です。Coincheckは価格に0.1〜5.0%相当の費用が含まれる可能性を明示しています。なので、販売所だけで考えると、どこも安いと言い切るより、販売所自体がコスト高になりやすいと理解するほうが正確です。
取引所で比べた場合
取引所で比べると、総合ではGMOコインとbitbankがかなり強いです。
GMOコインはTakerが低く、bitbankは多くのペアでMakerが有利です。Coincheckも主要銘柄では0.000%なので悪くありませんが、MakerとTakerで細かく攻めたい人には、GMOコインやbitbankのほうが選びやすいです。
手数料だけで見たおすすめ
GMOコインが向いている人
GMOコインは、販売所も取引所も使える中で、特に取引所をメインにしたい人に向いています。
Taker手数料が低く、Makerもマイナスの銘柄があるため、全体としてかなり使いやすいです。販売所も無料表示ですが、実際はスプレッドがあるため、売買コストを抑えたいなら取引所中心が前提です。
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Coincheckが向いている人
Coincheckは、アプリの使いやすさを重視しつつ、取引所をちゃんと使える人なら候補になります。
逆に、販売所だけを使うならコストが膨らみやすいです。Coincheckを安く使いたいなら、「販売所ではなく取引所を使う」がほぼ前提になります。
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bitbankが向いている人
bitbankは、板取引を中心に売買したい人にかなり向いています。
特にアルトを含めて取引所で売買するなら、手数料条件はかなり魅力的です。販売所もありますが、bitbankの強みはやはり取引所の条件です。
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まとめ
GMOコイン、Coincheck、bitbankの3社を、販売所と取引所の手数料だけで比較すると、結論はかなりはっきりします。
販売所は3社とも手軽ですが、見た目の手数料無料だけでは判断できません。
GMOコインとbitbankは販売所手数料無料と案内していますが、実際には価格差があります。Coincheckは0.1〜5.0%相当の費用が価格に含まれる可能性を明示しています。つまり、販売所はどこでも実質コストが出やすいと考えたほうが安全です。
一方、取引所はかなり差が見えやすいです。
GMOコインはMakerがマイナス、Takerも低水準です。bitbankもBTC/JPYや多くの日本円ペアで有利な条件です。Coincheckも主要銘柄は0.000%で、販売所の印象よりは良い条件です。つまり、3社の中で手数料を抑えたいなら、販売所ではなく取引所を使うことが最重要です。
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